特別なニーズ教育に関する世界会議の代表者であるわれわれは、特別な教育的ニーズをもつ児童・青年・成人に対し通常の教育システム内での教育を提供する必要性と緊急性を認識し、さらに、各国政府や組織がその規定や勧告の精神によって導かれるであろう、「特別なニーズ教育に関する行動の枠組み」を承認し、万人のための教育へのわれわれのコミットメントを再確認する。
サラマンカ声明とは?
サラマンカ声明とは?
サラマンカ声明は、1994年にスペインのサラマンカで開催された「特別ニーズ教育に関する世界会議:アクセスと質」において、UNESCOとスペイン政府によって採択された、重要な国際政策文書です。
サラマンカ声明は、特に特別な教育的ニーズを持つ子どもたちの教育の権利を強調しています。
すべての子どもたちが効果的に教育を受けられるようにするため、包括的教育の政策と実践の推進を目的としています。
この会議には、92の政府と25の国際機関の代表が出席しました。
日本政府からは以下の2名が出席しました:
- 鈴木 篤 - 文部省 - 教育課程専門官
- 篠原 吉徳 - 国立特殊教育総合研究所 - 研究室長
声明の主なポイントは以下の通りです:
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包括的教育は権利である:
すべての子どもが教育を受ける基本的な権利を有しており、学校は身体的、知的、社会的、感情的、言語的、その他の条件に関係なく、すべての子どもを受け入れるべきであるとしています。 -
包括的な学校の推進:
政府に対して、可能な限り特別な教育的ニーズを持つ子どもたちが通常の学校で教育を受けられるようにするという包括的教育の原則を採用するよう求めています。 -
カリキュラムと教育方法の適応:
学校は、すべての学習者の多様なニーズに対応できるよう、カリキュラム、組織、および教育戦略を調整するべきです。 -
政策および法制度の改革:
包括的価値観と実践を反映するよう、教育制度と政策の改革を国際社会に促しています。 -
教員養成:
包括的教育を支援するための教員養成の必要性が強調されています。
この文書は全52ページです。ぜひ全文をご一読ください。
以下に一部抜粋を紹介します。